沿 革
京都野球協会設立の経緯
1955年(昭和30年)設立の「京都野球審判協会」は、京都の高校、大学、社会人の野球大会に審判員を派遣してきたほか、中学野球とも繋がりをもち、野球界の発展に尽くしていたが、「京都野球審判協会」を「京都野球協会」にしたいという考え方は、かなり古くからあった。1960年(昭和35年)代当時、立命館大学硬式野球部監督・京都野球審判協会理事長であった故・太田嘉兵衛氏は、
- 京都野球審判協会を審判だけではなく、京都で野球をしたことのあるOBの会としたい。
- そして、その会が中心となって野球を愛してくれる人なら野球の経験を問わずに京都の野球界発展のために集う会としたい。
という願望を示され、その動きはその後も度々あったが、京都の野球人の結束力の問題もあり、実現はできなかった。しかし、1980年(昭和55年)に至り、当時、京都商工会議所会頭・日本新薬株式会社社長・京都野球審判協会会長の故・森下弘氏がこの機運をまとめ前進させ、当時の京都府高等学校野球連盟の氷見一雄・新造彰、関西六大学野球連盟の竹中清二・奥村久嗣・古川昌美・苗村治男、京滋大学野球連盟の鵜飼拓男、京都府社会人野球連盟の村斎英一・冨田仁義雄の各氏等が十数回にも及ぶ検討・会議を重ね、
- ① 京都野球審判協会を解散し、京都野球協会の母体とする
- ② 野球人の親睦団体としての役割を果たす
- ③ 会員は豊富な経験と英知を提供する
ことを京都野球協会設立の三つの大要(基本)とし、また、
- 飽くまでも、アマチュア精神に徹し、野球技術の練磨は勿論、ともすれば忘れがちな
- ハングリー精神を通じて根性のある青少年を育成し、スポーツによって、人格向上、
- 人生の充実に貢献する
以上を目的として、1980年(昭和55年)3月4日、京都野球協会が設立された。
沿 革 録
西 暦 | 元 号 | 事 項 |
---|---|---|
1980年 | 昭和55年 | ・京都野球協会創立(3月4日) 初代会長に森下弘氏が就任、初代理事長に村斎英一氏が就任 事務局を日本新薬株式会社内に置く |
1981年 | 昭和56年 | ・協会報「野球人京都」創刊号を発刊(5月23日) ・京都野球協会のシンボルマーク策定 ボールと三本のバットで心・技・体を表現、「京」の漢字をイメージした デザイン ・昭和63年京都国体を迎える機会に硬式野球場の新設を京都府知事に要請 ・第1回審判委員講習会を開催 ・全国大会出場の高校・社会人代表チームに激励金品の贈呈開始 ・京都市内中学野球大会優勝チームに優勝レプリカの贈呈開始 |
1983年 | 昭和58年 | ・理事会の活性化を図るため、従来の理事36名の中から常任理事11名を 選出 |
1985年 | 昭和60年 | ・創立5周年記念定時総会開催(2月18日・からすま京都ホテル) ・二代目理事長に冨田仁義雄氏が就任 |
1986年 | 昭和61年 | ・高校野球を考える会開催 ・中学生トレニーング指導の開始 ・「野球よろず相談」が発足 (野球よろず相談は、トレーニング方法、ルール解説、選手指導法、 指導者アドバイス、スポーツドクター問題等、少年野球の指導者が もつ多くの悩みに対して、相談があればお手伝いしようとするもの) |
1988年 | 昭和63年 | ・西京極球場にグラウンド整備車を寄贈 ・第1回学童野球フェステバルを西京極球場で開催 ・第1回京都500歳野球大会を共催、優勝カップを贈呈 |
1989年 | 平成元年 | ・協会報「野球人京都」第10号発刊記念座談会開催 |
1990年 | 平成2年 | ・森下弘会長ご逝去 |
1991年 | 平成3年 | ・創立10周年記念定時総会開催(4月9日・からすま京都ホテル) ・同総会において、二代目会長に阿萬英昭氏(当時、日本新薬株式会社 社長)が就任 |
1992年 | 平成4年 | ・定時総会で西京極球場スコアボード電光掲示板改修工事の支援を決議 |
1995年 | 平成7年 | ・創立15周年記念定時総会開催(11月12日・京都ホテル) ・創立15周年記念事業として第1回京都野球祭を西京極球場において開催 |
1997年 | 平成9年 | ・平成9年度定時総会(4月18日・からすま京都ホテル)において、 三代目会長に小林祥一氏が就任、三代目理事長に竹中清二氏が就任 |
2000年 | 平成12年 | ・創立20周年記念定時総会開催(3月6日・ホテルグランヴィア京都) |
2005年 | 平成17年 | ・創立25周年記念定時総会開催(3月9日・ホテルグランヴィア京都) |
2010年 | 平成22年 | ・創立30周年記念定時総会開催(3月9日・ホテルグランヴィア京都) ・創立30周年記念事業として京都野球殿堂委員会が発足、同委員長は、 小林祥一会長が兼務となる |
2012年 | 平成24年 | ・西京極球場の管理業務を受託(2015年管理業務契約終了) |
2013年 | 平成25年 | ・平成25年度定時総会(3月7日・全日空ホテル)において、 四代目会長に乾康之助氏が就任、四代目理事長に原田守光氏が就任 事務局を集建産業株式会社内に置く ・受託施設管理運営委員会発足 |
2014年 | 平成26年 | ・京都野球殿堂第1回顕彰楯除幕式の開催(6月21日西京極球場) 顕彰者 澤村栄治・市岡忠男・五十嵐義臣・太田嘉兵衛・中澤良夫 氷見一雄・森下弘の7氏 ・機関紙「会報」創刊号を発刊(5月25日) |
2015年 | 平成27年 | ・平成27年定時総会(3月7日・新都ホテル)において、京都野球協会の 一般社団法人化を決議 ・京都野球殿堂第2回顕彰楯除幕式の開催(6月20日 西京極球場) 顕彰者 中尾碩志・川村善之・高山義三の3氏 ・京都野球協会のホームページ開設(6月) ・第1回硬式野球入門教室を開催(9月~12月 西京極球場等) ・京都野球協会の一般社団法人登記(10月30日) 初代の代表理事・会長に乾康之助氏、専務理事・理事長に原田守光氏が 就任 京都府内における野球の健全なる普及発展を図ることを目的とし、 その目的を達成するために、次の事業を行うこととなった。 ① 野球に対する調査、情報の入手及び関係機関との調整 ② 会報の発行 ③ 野球技術並びに審判技術向上の研究指導 ④ 野球功労者に対する表彰・顕彰 ⑤ 京都野球殿堂の開設及び管理 ⑥ 野球大会の主催・後援 ⑦ 野球場施設等の受託管理運営 ⑧ 協会会員の親睦に関する企画等 ⑨ その他当協会の目的を達成するために必要な事業 |
2016年 | 平成28年 | ・乾康之助会長ご逝去 ・京都野球殿堂第3回顕彰楯除幕式の開催(6月18日 西京極球場) 顕彰者 金田正泰・中谷信夫・西村進一・富樫淳・鈴鹿栄の5氏 |
2017年 | 平成29年 | ・平成29年度定時総会(2月24日・新都ホテル)において、任期満了に 伴う役員の改選が審議され、法人化後二代目の代表理事・会長に 佐々嘉孝氏、専務理事・理事長に原田守光氏が就任 ・京都野球殿堂第4回顕彰楯除幕式の開催(6月17日 西京極球場) 顕彰者 清水茂・竹中清二の2氏 |
2018年 | 平成30年 | ・京都野球殿堂第5回顕彰楯除幕式の開催(6月16日 西京極球場) 顕彰者 衣笠祥雄氏 |
2019年 | 平成31年 | ・平成31年度定時総会(2月22日・新都ホテル)において、任期満了に 伴う理事の改選が審議され、三代目の代表理事・会長に佐々嘉孝氏、 専務理事・理事長に原田守光氏が就任 |
2019年 | 令和元年 | ・京都野球殿堂第6回顕彰楯除幕式の開催(6月15日 西京極球場) 顕彰者 岡本伊三美・冨田仁義雄の2氏 ・衣笠祥雄旗争奪第1回全京滋中学硬式野球大会を主催開催 |
2020年 | 令和2年 | ・創立40周年記念定時総会開催(2月21日・新都ホテル京都八条) ・記念事業として星稜高等学校野球部名誉監督 山下智茂 氏による記念講演を開催 |
2021年 | 令和3年 | ・令和3年度定時総会(2月26日・新型コロナウィルス感染拡大防止のため、文書による定時総会)を開催、任期満了に伴う理事の改選が審議され、四代目の代表理事・会長に佐々嘉孝氏、専務理事・理事長に原田守光氏が 就任 ・京都野球殿堂第7回顕彰楯除幕式開催(11月14日 西京極球場) 顕彰者 吉田義男・野村克也の2氏 |
2022年 | 令和4年 | ・令和4年度定時総会(2月25日・新型コロナウィルス感染拡大防止のため、文書による定時総会)を開催 |
2023年 | 令和5年 | ・令和5年度定時総会(2月24日・都ホテル京都八条)において、任期満了に伴う理事の改選が審議され、五代目の代表理事・会長に佐々嘉孝氏が 就任、専務理事・理事長に松本友夫氏が就任 |
2024年 | 令和6年 | ・令和6年度第44回定時総会を開催(2月16日・京都ホテル京都八条) |